障害を持つ海外研修生に触覚書道を体験してもらいました!

日本障害者リハビリテーションセンターで受託している「ダスキンアジア太平洋障害者リーダー育成事業」で招へいしている研修生向けに、日本文化の一つとして書道と触覚書道を同時にするワークショップのご依頼がありました。

研修生は、パプアニューギニア(聴覚障害)、中国(聴覚障害)、モンゴル(肢体障害、健常者)、ベトナム(視覚障害)、マレーシア(肢体障害)の6名

彼らは10ケ月の研修終了後、それぞれ自国にもどり、未来の障害者支援を担うリーダーとなる若者たちです。

ご依頼を一旦はお引き受けしたものの、
これまで触覚書道のワークショップは主に視覚障害のある方を対象に行ってきたため、
今回の依頼を受け、果たして2時間という短い時間の中で
「日本の書道」の魅力をどこまで伝えられるのか、大きな不安がありました。

そんな折、触覚書道の価値をとても評価していただいている石井先生から
「障害者自らが創り出す意義を、国を超えた共通の方向として伝えられれば、きっと文字や文化の壁は乗り越えられると思います。」
とのアドアイスをいただき、ある言葉を思い出したのです。

それは、触覚書道を初めて体験した方からいただいた、
「できないからといって諦めるのではなく、
どうすればできるのかを、触覚書道を通して考えるようになりました。」
という言葉です。

今回の受講生の皆さんは、自ら何らかの障害をもちながらも、
日本で研修した経験を自国に持ち帰り、指導者として活躍することを目指して努力している若者たちです。
そう考えたとき、私が触覚書道を通して得てきたこの「喜び」を伝えることこそが、
今回のワークショップで最も大切なのではないかと思うようになりました。

そこで、当初予定していた講座内容に加え、
私が伝えたい思いを日本語でまとめ、丸ごとAIで英訳し、
事前資料として研修生の皆さんに配布していただきました。

当日は、漢字の歴史、文房四宝、楷書の基礎点画をサラッと説明したのち
まずは視覚障害の方には触覚書道を、その他の方には水書道で筆になれてもらってから墨書道体験へと移行しました。そして最後には視覚障害以外の方にも触覚書道の体験もしていただきました。
皆さんとても楽しそうに色付けをされていました。

書道用具一式と触覚書道の材料をすべて持参するのは大変でしたが、
お引き受けした当初の不安はすっかり消え、
最後には受講生の皆さんがとても愛おしく感じられ、
むしろ私のほうが元気をもらう時間となりました。

研修後のみなさんの感想はこちらから
私の想いをしっかり受け止めていただけたようです。
↓ ↓ ↓

これまで触覚書道は
「視覚障害者のための書道」という位置づけで活動してきましたが、
今回の体験を通して、

「文字を通して自己表現することにより、
障害のある人が自ら創り出す喜びを体験する」

という、新しいフェーズに入ったことを実感しています。

今後の活動に、ぜひご注目ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です