視覚障がい者のための写真教室に参加しました!

以前から気になっていた””視覚障がい者のための写真教室”が11月9日に開催されました。
ちょうど触覚書道講座会員のYさんが開催情報を知らせてくださったので、さっそく協会創立メンバーで全盲のK氏と参加してみました。

この写真教室は、写真家の尾崎大輔さんが「視覚障害者と一緒に楽しむ写真教室」としてもう10年もされている活動だそうです。

当日は小雨が降っており、どのくらいの人数が参加されるのかとおもっていましたが、視覚障がい者と介助者、サポーターの学生さんを合わせて20数名が北区の王子駅に集結しました。

なんとその中に、触覚書道講座のメンバーと、先日行った四谷の職業開発センターでの出張ワークショップに参加された方がいてびっくり!!

撮影場所の飛鳥山公園に移動し、グループに分かれて雨の中の撮影会となりました。


公園内には3つの博物館があり、また機関車や都電の車両も置かれており、新幹線が走っているところなども見れるので、撮影会には良い場所でした。

傘を片手に1時間半ほどで撮影は終了し、王子駅近くの写真館で各自2.3枚気に入った写真をプリントアウトし、北とぴあに移動、お弁当を食べた後、講評会となりました。

まずは、凸凹印刷にするやり方のデモンストレーション

凸印刷の方法は
通常のパソコンに写真データをいれ、photoshopに取り込み白黒に変換、フィルターかスタンプで画像を簡略化(この段階でどこを残すか、不要な部分を消去しわかりやすくするのが腕のみせどころ)

専用の紙にプリントアウト

印刷が乾いたら、PIAFという機材に挿入して盛り上がらせる

ということでした。
尾崎先生が重い機材をわざわざ会場まで持ってきてくださいました。

次は、皆さんがプリントアウトした写真を一同に並べ、鑑賞会です。


この段階では凹凸印刷にはなっていないので、視覚障がいの方はガイドさんの説明を受けながらの鑑賞となりました。

各々どこに注目して写真を撮ったのか、それぞれ個性的で面白かったです。

それから、自己紹介と今回の写真についての解説を各自していきました。

印象的だったのが、ブランコの水たまりに映った遊具を撮影した写真です。この写真教室にはもう何回も参加されているベテランの方で、さすがに目の付け所が違うとおもいました。
その方によると、ガイドさんが周りの状況をどう説明してくれるかでそういう発想がうまれてくるとのこと、二人三脚での写真なんですね。

凹凸の写真は、後日尾崎先生が処理をして郵送してくださるそうです。

視覚障がいの方でも、このように工夫することで写真という世界を楽しむことができるというのは、素晴らしいことだと思いました。

何回もリピートされている方も多く、いかに楽しまれているかがわかり貴重な体験となりました。

尾崎先生、ありがとうございました。

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