浜松科学館にユニバーサル・ミュージアム巡回展の視察にいってきました②!

3月20日に続き、今度はⅯプロのメンバー6名(視覚障害者3名+晴眼者3名)で浜松科学館に出向きました。

朝中央線の遅れで指定の新幹線に乗れないかと心配していた一人も発車2分前に飛び乗り、無事6名そろって東京駅を出発。
途中窓に雨粒がかかりちょっと天候が心配でしたが、どうにか傘を差さずに行ってこれました。

私は2度目なので一応ナビゲーターとなり、先日のギャラリーツアーで聞いたことを説明しながらの見学でした。

まずは暗い部屋の中に入ると、耳なし芳一の木像が待ち受けていて、右手がシリコンでできていて、みんな一瞬ギョッとします。

視覚障害の方々はさすが丁寧に触られていました。

そして最後に、昨年の大阪万博で披露されたという「ふしぎな石ころ」を触ってみました。
振動で感覚を伝える これからどのように活用されるのかが楽しみです。

以下、皆さんの感想です。

〈K.Kさん 視覚障害者〉
全体としては、あまり見たことのない作品・テーマが多く、新鮮だった。
逆に言うと説明がないと分からない作品も多かった。今回はありがたかった。
その中で特長的だったのは、手話の形、立体絵本、お尻部分から手を入れる犬?でしょうか。
そういう意味でも、見るだけでなく、自然と「触ることを促す」ようになっている作品もあり良かった。
耳なし芳一も印象に残った。

展覧会の中でどの程度触って鑑賞することを促していたか気になった。
作品を触わるという文化が日本ではまだまだないため。
部屋を暗くすることで、触ることを促しているとも言えますね。
一方でロービジョンの人の場合、作品の横にある説明は、ライトはあっても見えないだろうなあと思った。

作品によって出っ張っている部分があり、顔や体を怪我しないかちょっと気になった。
会場内をあちこち見たので、全く動線が分からなかった。全部見たのかも分からず…。
視覚障碍者が見に来た時に、あるいは事前にでも部屋の大きさや作品の数を伝えても良いのかも。

〈M.Kさん 視覚障害者〉
私が一番気に入ったのは、作品名がわからずごめんなさい。つるつるに磨かれた彫刻もので、下がマクドナルドでアップルパイを入れるのに使っている箱のような形のものを横向きにおき、そのとんがりの上に、生春巻きを横長に倒して上においたようなオブジェ。あれが一番手触りもよく大きさもよく、おもわず持って帰っておうちに飾りたーいと思うほど、しっくりとしていて気に入りました。私が昔美術で作った木の彫刻の作品に似ていたからかもしれません。

あとはみみなしほういちの像。右耳のほうがよりリアルにえぐれていたせいか、おもしろいと同時に、ぞわっと鳥肌がたちました。一つ気になったのが、ほういちが手にしていた棒。白杖だとは思うのですが、まっすぐな棒です。あれはみみなしほういちは実際に持っていたのかなーと気になりました。山口のあかま神社にもほういちの像はあるのですが、横にビワがあるのは聞きましたが座っていたのか棒については誰からも教えていただけませんでした。山口のも、機会あれば触ってみたい。ビワが近くにあるか、誰かに手を引かれているイメージしかなかったのであの棒は新鮮に感じました。どなたかほういちの絵や像をどこかでみたことある方、白杖について教えてくださいませ。

それから。月?かな?指がたくさん集まっていた作品。あれはかなりとがった部分もあり、触るということでは、ちょっと手にけがをしそうだなと心配になりました。大きな作品で頭の上にありましたので、私より背の高い人は顔や目にあのとげとげ、ごつごつがあたらないか心配になりました。できれば120センチくらいまでにおさまるような作品だとけがのリスクも少し減らせるかもなと個人的に思いました。手話の指文字は楽しかったです。さ、という指文字の手の親指のつめが、微妙に伸びていたのが私のつぼにはまりました。

〈R.Hさん 視覚障害者〉
作品はとてもバラエティに富んでいて、触っていてとても楽しかったです。
私は大阪の民博での展覧会に伺っていて、そこで見たことのある作品もありましたが、新しいものもたくさんあり、全体として十分堪能できました。
何万人の人が磨いたという大きな石のハートとか、「神奈川沖波浦」の三次元化への置き換えとか、裏側のほうがきれいに磨かれている動物のお尻から手を入れるとか、とても挑戦的な作品が多かったように思います。

広瀬先生のギャラリートークの動画をあらかじめ見ていたり、一度見ている池山先生の説明があったので私たちはとてもよくわかったのですが、もし何の予備知識もない人が来たとしたら、触ることにも慣れておらずかなり暗い中ということだと、どこまで製作者や出展者の意図を理解できるのか、少し疑問に思うところもあります。
一緒に回ってサポートしてくれる人がいたほうが、より楽しめるのではないかと思いました。

個人的には震える卵も面白かったです。あれは他の作品とはちょっと違って科学館らしい展示物ですね。

T.Nさん 晴眼者〉
見学して部屋が暗いのに驚きました。最初に「耳なし芳一」像が、リアルに作られているに驚きました。耳がないと耳穴がむき出しになり、また「手」が本物のようにしっとりしているのに驚きました。
また数多くの像がありましたが、富士山を中心に波の絵のような像がありましたが、このような発想はどこから来るのか?
指手話で6番目に何もなく、自分の手だけあるのがオチとはうまい発想と感心しました。
 色々な作品に触れ楽しく、驚き。
触って良い体験になりました。

浜松科学館での広瀬先生のギャラリーツアーは、最終日5月10日にもあるようです。

是非、お出かけください。

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