<感覚の点P>展にいってきました!

渋谷にある東京都渋谷公園通りギャラリーで
2025年2月15日から5月11日まで開催されている
今村遼佑×光島貴之ー感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 
<感覚の点P>展
に触覚書道を一緒に立ち上げて今もご協力いただいている全盲の川嶋さんと行ってきました。



東京都渋谷公園通りギャラリーは、渋谷区立勤労福祉会館の一階にあり、公園通りに面しているので、ふらっと入ってくる方も結構いました。

ここは「アール・ブリュット」の作品を多く手掛けているギャラリーということで、
アール・ブリュットを検索してみると
”フランス語で「生の芸術」を意味し、芸術に関する専門教育を受けていない作家による作品を指す意味で使われており、日本では特に障害者による芸術作品を指すことが多い”とでてきました。

今回はインスタレーション・映像・絵画・テキストなど多様な手法で生活の中のささやかな出来事を取り上げ、見る人の記憶や感覚に働きかける今村遼佑氏と、10歳のころに失明しテープやカッティングシートを用いた「さわる絵画」のほか「触覚コラージュ」「釘シリーズ」など独自の方法で自身の身体感覚を投影した新たな表現方法を探求している光島貴之氏が互いに対話を始め、共通体験のもとにそれぞれが生み出した作品を展示し、ゲストや来場者とともに、価値観の違いを共有する多様な世界の在り方から表現の可能性をさぐっていく という主旨の展覧会だそうです。(会場内の掲示物より)

まず、公園通りに面している会場では、光島貴之氏の 「さわやかに色点字―中原中也の詩集より」のシリーズの作品が多数展示されていました。
「色点字」「共感覚」というキーワードがでてきました。

私が印刷物に記載されている該当番号のタイトルを読み上げ、川嶋さんが一つ一つ丁寧に触っていかれました。

作品はどれも美しく完成度が高いもので、どうやって色の使い分けをされているのか、実際に作品を作られている過程を拝見したいと思いました。

建物の奥にすすむと、右手が両氏の作品や活動の記録、左手が映像室でした。

川嶋さんの感想です。

私は全盲の視覚障碍者です。
全体の感想としては、今までに見たことのないものばかりで、驚きばかりでした。
作品に添えられたタイトルからはなかなか想像が難しかったのですが、どの作品も釘がきれいに打たれていたり、並んでいて、それでいて同じものは1つもない不思議な体験でした。
作品を触っていて、次はどんな形や手触りだろう?と楽しくなっている自分がいました。

また、主催の東京都歴史文化財団広報が持っているJ-WAVE番組内で
3月16日 10:40頃~
<感覚の点P>展出品作家の今村さん、光島さんと担当学芸員の門さんのご出演回を放送予定だそうです。
https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/culture

この展覧会は5月11日迄とまだ開催期間が長いので、もう少し知識をいれてから、今回ご一緒できなかった方たちとも再度訪問してみたいと思っています。


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