『第2回眼と指で楽しむ 書の彫刻 ~チーム光栄 with Blind People』を終えて

 清々しい秋晴れの中、昨年同様に東京都狛江市の泉の森会館ギャラリ―で 『第2回眼と指で楽しむ 書の彫刻 ~チーム光栄 with Blind People』を9月29日~10月2日の4日間開催いたしました。

 この活動は、「立体作品である刻字を触ることで、視覚障害がある方にも書道芸術を楽しんでいただけるのでは」との想いからスタートしました。昨年の第1回展の会場で行った発泡スチロールに特殊な液で書くワークショップが好評でしたので、これを ”触覚書道” と銘打ち、現在、東京都障害者福祉会館で視覚障害の方を対象とした講座を開催しております。

 2回展は、その講座の修了作品のお披露目とチーム光栄の刻字作品とのコラボとし、より多くの方々に触覚書道を楽しんでいただきたいとの想いでの開催となりました。

 会場には刻字作品8点と視覚障害の方が発泡スチロールに書いた触覚書道の作品10点を展示し、これらすべてに点字のキャプションをつけ、手で触って鑑賞できるようにいたしました。

また会場内では昨年同様に随時無料のワークショップを行ったほか、視覚障害の方々と一緒に開発した、鮮やかなオレンジ色のハート型のリフレクターチャーム(暗いところで光を反射する)を販売しました。こちらはこの活動を継続していくたの一助とさせていただきます。

 4日間の開催でしたが、総来客数161名、その内視覚障害者が27名、遠くは栃木や茨城県からわざわざいらしていただきました。そして刻字や触覚書道の作品をメンバーの丁寧な説明を聞きながら、触って楽しく鑑賞していただき、またワークショップも昨年より皆さん積極的に体験していただき、とても充実した展覧会となりました。

 この展覧会の模様は、毎日新聞社のサイト”書のひろば”からご覧いただけます。
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https://shonohiroba.jp/shodo-news/20221001-1.html

視覚障害の方からいただいた「あきらめていたことができて、嬉しい」との言葉を糧に、メンバーと共にさらにこの活動を発展させて行きたいと思っております。

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